いまさっき思ったこと

あとで読み返したときになにかが生まれるかもしれないし、生まれないかもしれないけど、それはそれでいい

ネイティブアドはじめました

ネイティブアドって言葉が出てきた当初は「記事広告となにがちがうんだ」ってぷんすかしてる人が多かったけど、いつのまにかネイティブアドは「見た目がそっくり(ネイティブ)な広告枠」って感じになっちゃって、記事広告の話はどこかに消えてしまった。インフィード型が悪いって話じゃないんですけどね。

一方でどっかで見た企画とカブってるものの、ホンダがヨッピーさんを起用して自社サイト内におもしろコンテンツを公開したりして、コンテンツは自社サイトに置いたほうがいいという流れができつつあるように感じます。SEO的にも有利だしね。

まあこれまでも企業はキャンペーンサイトやコンテンツをつくったところで、「どうやって見てもらうの?」という課題はなかなか解決されなかったわけです。
けっきょく「つづきはウェブで」や「○○で検索」という広告を出稿しなきゃサイトを訪問してもらえないというのは、お金の使い方としてはなんとももどかしいところですよね。

自社サイトのコンテンツに誘導する、という目的においてはべつにバナー広告でもAdSenseでもよかったんですけど、メディアの目次にそれっぽく並んでたほうがクリックされるだろうってことは容易に想像できます。
(そもそも広告ブロックの問題とかもあるし)

ちょっと前段が長すぎた。
というか今日はインフィード型の話でもないし、記事広告の話でもありません。

ネイティブアドにはいろんなパターンがあるということは当初から説明されてきたし、ぼくも異論はないんだけど、どうせならもっと新しいことをやりたいなあと思うわけです。
いや、正確にいうと、スポンサードとかタイアップとか、やってることは古いんだけど、それを現代の環境にあわせてアップデートして展開したいのです。

分類でいうと「カスタム型」に入るような広告商品を各メディアがもっといろいろ企画していけば楽しくなるなあと。ぼくがネイティブアドが出てきたときにテンションが上ったのは、そういうことができるんじゃないかと思ったからなので。

これを書いたのが一年以上前のことですけど、あれからも勉強会に参加させてもらったり、いろいろと考えてきました。

で、ようやく実践するチャンスをいただけたのでやってみました。

それがこれです。

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攻城団はぼくが運営しているサイトです。
自分が訪問したお城の記録を管理できるようにしたくてつくりました。日本全国のお城が登録されていて、いつどこの城を攻めたのかがわかるようになっています。

また、ただ記録するだけじゃなく、次に攻めるお城を選ぶ際の参考にしてもらうために「バッジ」という仕組みを用意しています。
これはオンライン版のスタンプラリーみたいなもので、あるテーマに沿ってまとめられた複数のお城をすべてめぐると「バッジ」がもらえる、という仕組みです。

余談ですけど、これはぼくが2010年に考えた「コンテクストツーリズム」を実現するためにつくりました。もっとも、これはべつに新しい概念ではなくて「お遍路さん」などのように昔からやってることですね。

で、この「バッジ」を使ってキャンペーンをやろうと思ったわけです。
これを「タイアップバッジ」と呼んでますけど、今回のように本で紹介されたお城とか、ゲームに出てくるお城、ある県におけるお城ベスト10など、いろんなテーマでやれるんじゃないかなと考えています。

バッジが増えることは基本的にユーザーに歓迎されることだし、ユーザーが楽しむことでスポンサーとの心理的距離も近くなる、そして攻城団にとっても広告収入が入るだけじゃなく、ユーザーの活性度が上がることが予想できます。
つまり、みんなハッピーになる可能性があるんです。

こんなふうに誰かが犠牲になったり、誰かがガマンしなきゃいけない状況をうまく回避した広告商品を企画していきたいなと思ってます。
ネイティブアドならそれができるかもしれないので。

あといくつかアイデアはあるので、時期を見て(そしていっしょに取り組んでくださる相手が見つかれば)ひとつずつ実践していこうと思います!

もしみなさんのまわりにお城好きな人がいたら、攻城団のことを紹介してくださるとうれしいです。

kojodan.jp

おもしろき こともなき世を おもしろく すみなしものは 心なりけり