いまさっき思ったこと

あとで読み返したときになにかが生まれるかもしれないし、生まれないかもしれないけど、それはそれでいい

過去記事の相互配信というコンテンツマーケティング

攻城団で他サイトの過去記事を転載させていただくという取り組みをはじめました。

記事配信の提携案件って「最新記事をあちこちに同時配信」というものばかりですよね。
それは時事ネタであり即時性・速報性が求められるニュースなら致し方ないんだけど、ふつうの読み物の場合はむしろ過去記事の再利用方法としての転載戦略というのがあるんじゃないかと思ったのです。
 
どんなサイトでも記事の露出機会には限界があり、とくに時系列で並べて表示していると数ヶ月前の記事や一年以上前の記事が読まれる機会は激減します。これは記事の鮮度とは関係がないものです。
力を入れて書いた記事であればあるほどもったいないわけですよね。
 
だからそうした自サイトで露出機会を失った過去記事を別のサイトの新着記事として掲載することで、読まれる機会を創出できるのではないかと考えました。時事ネタじゃないなら「いつ書いたか」はさほど重要じゃないのですし。
 
もちろんただ闇雲にコピペで掲載すればいいという話ではないです。
載せる記事は自サイトの読者を想定しながら厳選すべきだし、写真のレイアウトや文法的な表記ルールも多少はサイトごとに揃えるべきでしょう。じっさいぼくも交渉の際には記事を選ぶことと最低限の編集はさせていただくことをお願いしています。
そしてURL正規化のために「rel=“canonical”」を使って、元記事のURLを付与することも大事です。じゃないと重複コンテンツになって迷惑かけちゃいますからね。
 
もともとはひとりで記事を量産できない弱点をカバーするために考えた取り組みなのですが、けっこう可能性があるんじゃないかと思ってます。
 
これを発展させていけば、信頼できるサイト同士が連携して、お互いの過去記事を共通の記事データベースとして共有し、事前に取り決めたルールに則って再利用しあえるというコンテンツネットワークを構築できるかもしれませんね。
(まあルールを守らない人がぜったい出てくるので、参加者選びがいちばん大変そうだけど)
 
こういう考え方ってどうですかね。
 
[追記]
いうまでもなく、これは自サイト内でも取り組めばいい話です。
(滞在時間をのばすために)「関連記事」として過去記事の再露出を図っているメディアは増えてますし、そういうブログパーツ的なものもAdSenseやLinkWithinなどいろいろありますよね。この「はてなブログ」にも関連記事を表示するオプションが追加されてます。
 
「今日書いたとしても通用する」記事なら、何年前に書かれていようと今日の読者に読んでもらえばいいのです。そもそも最近あなたのサイトを知った方にとっては初見になるわけですから。
もっともそういう公開時期を問わないような記事がどのくらいあるのかはわかりませんけどね。

おもしろき こともなき世を おもしろく すみなしものは 心なりけり