いまさっき思ったこと

あとで読み返したときになにかが生まれるかもしれないし、生まれないかもしれないけど、それはそれでいい

行動を喚起する文章

セミナーで講演する仕事で博多までいったので、そのまま熊本に一泊してきました。
熊本地震で甚大な被害を受けた熊本城の状況を定期的に訪問してレポートしようと思っていて、いい機会をいただけたので。
東京に戻って、翌日にさっそく書いたレポートがこれです。

ぼくがこうしたレポートを書くときに意識しているのは「現地にいったような気持ちになる文章」ではなく「現地にいきたくなる文章」を書くことです。
なかなか実現できているとはいいがたいんですけど、あくまでも目標はそこにある。もうかれこれ10年近く試行錯誤してるけどまだまだです。

沢木耕太郎を薦められて読んだりもしたけど、たぶんあれはウェブ向きの文章じゃないと思うんですよね。

深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)

深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)

 
旅する力―深夜特急ノート (新潮文庫)

旅する力―深夜特急ノート (新潮文庫)

 

いまのところまちがいないなと思うのは「写真のチカラを最大限に活かす」ってことなんだけど、これがなかなかバランスがむずかしくてただきれいな写真を並べればいいってもんでもない。
それこそ「見ただけで満足」になってしまうから。

自分の目で見たいと思うような写真、あるいはそれを紹介する文章がないと人の行動を喚起するまでには至らない。

そういう意味では「食べる」とか「温泉が気持ちいい」とか、体験の紹介はいいですね。現地にいかなきゃ味わえないから。
(まあ最近は全国各地の郷土料理すら都内で食べられたりするので、その貴重さは失われつつあるんだけど)

注目を集めるだけならおもしろい文章を書くだけでいいんだけど(まあそれもめちゃくちゃむずかしいんだけど!)、その先の行動まで促すような文章を書くにはどんな努力をすればいいんですかね。

こういうことを意識して書いてるよって方がいたらぜひお話を伺いたい。というかいろいろ教わりたいです。

おもしろき こともなき世を おもしろく すみなしものは 心なりけり